【 原点の福知山線界隈 】

【 Ｄ５１９１・下り７７７５列車[惣川の工臨] 】 　少年時代の一時期を福知山線の宝塚〜中山寺の沿線で過ごした。自宅からは隣家が邪魔で行き交う列車の屋根しか見えなかったが、 蒸機が通過する時間になると椅子を持ってきては窓枠上端まで目線をあげて辛うじてボイラ上部とキャブ屋根が見えた。通過後に残った煙が完全に消えるまで眺めていた日々。 時には自宅を出て近くの小さな踏切脇で見送った。これもその１駒。この日もいつも通り逆行運転のＤ５１が短い汽笛を残し緩急車１両を牽いてトコトコと惣川採石場へ向けて通過していった。 （宝塚〜中山寺 1969年7月 撮影:T.S/解説:T.S）