【 播州から山陰へ 】
ここ姫新線でも新鋭ＤＤ５４が進出しはじめた頃。Ｃ５７６５牽引の貨物列車の前補機につくＤＤ５４７。 当時、蒸機の撮影では実に残念なDL前補機であったが今となってはＣ５７のように復活が見込めない １両のみ保存される交通科学館のＤＤ５４の方が貴重な存在なのかもしれない。デザイン的には好みだった このディーゼル機関車も事故や故障が相次ぎC54やEF54に加え「不運の５４」というジンクスを破ることは 出来ずデビューから僅か11年で全廃、最短機に至っては僅か５年にも満たない短命に終わった。 DD91の試作から莫大な費用をかけ三菱重工で開発された同機もクルマなら当然リコール云々の筈。 あっさり廃車にして終わりとする所が「親方日の丸」と言われる所以だろう。 政治的思惑で延伸し続けた赤字路線が国鉄民営化により旨味を失い、その鉾先を不採算な高速道路に 向け利権に巣喰う魑魅魍魎たちの欲望は留まるところを知らない。 |
