【 阪急電車回顧・万博のころ 】

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【十三駅7番ホームに入線する1600形1602】

京都線の前身、新京阪鉄道の母体はこの十三〜豊津で開業した北大阪電鉄。その為、現在でも京都線の起点は十三駅である。運行上、十三から梅田までは宝塚線の複々線の片方に乗り入れる形態となっている。元々は新京阪が1500Vだったのに対し阪急は軌道線600Vであり、梅田への直通運転には複電圧車で宝塚線に乗入運転をしており、そのまま現在に至っている。しかし移転拡張前の梅田駅ではホームが少なかったことや、デイ100の車体重量や主電動機には新淀川橋梁にいたる勾配に対し非力だったことから京都からの各駅停車は1976年まで存在したこの終端ホーム7番線を折り返し発着していた。1600形はモーターをデイ100から譲り受け機器類や車体を新調したが、1200形の京都線用という存在で性能もデイ100と同様の吊り掛駆動車だった。1000形以降1957年から登場した一連のデザイングループの1600だが、1601についてはVVVF制御の試験車として今の電車の基礎を築いている。
(京都線・十三駅7号線・1971年11月日撮影:K.W/解説:T.S)

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