【 阪急電車回顧・万博のころ 】

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【4300系 4302】

大正13年から14年にかけBL1形1〜3号機として製造され新京阪鉄道から引き継いだ電気機関車。1500vへの昇圧改造に伴いデキ2000形と改番したものの電車に同番が登場する都度、デキ3000形、4300と改番を繰り返したが、4を忌番として嫌い、4000番台を前ページの無蓋電動貨車4209などを含めて事業用車で纏めて4300形となった。新京阪時代には新線建設のため千里山から土砂の運搬に使用されたというが、その後は貨物輸送がない阪急では本線上で運行する機会もなく正雀車庫の入換専用機として使用されていた。この4302は撮影の翌年に、また1986年には後方に写る4301の車籍抹消で全廃し、昭和32年、最初に解体され宝塚ファミリーランドの電車館に残されていた4303の運転台カットボディーのみが現在も正雀車庫に保存されているとのこと。
( 正雀車庫 1974年4月2日撮影:K.W/解説T.S)

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