雪が降った冬休みのある日、雪景色の中のC57の最期の姿をとらえようと保津峡に出掛けた。 これはその帰り途に嵐山線で見かけた阪急210系である。210系もさることながら、矢羽根にSの字標記の スプリングポイントも私にとっては珍しいもので、こちら方向に開通していない分岐機に侵入していくのがなかなかスリリングだった。 210系は千里山線用として1956年(昭和31年)に旧型車の機器を流用して製作されたMTM編成(211-261-212)。 15m級の車体は610系に準じたもので、前面非貫通となっている。永らく嵐山線で使用された後、1986年(昭和51年)に廃車となり、 211と212が広島電鉄に譲渡された。 |