【 阪急電車回顧・万博のころ 】

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【阪急3000系 3033】

 2021系に続いて登場した神戸線用の複電圧車両。本形式は「おしどり方式」と呼ばれる独自の制御方式を採用したのが特徴である。 これは2両のM車を常にペアとし、600Vの時はこれらを並列に、1500Vへの昇圧後にはこれらを直列に接続するという、 至って簡便なものであった。大量に増備された3000系のお陰で、阪急の昇圧がスムーズに行われたと言っても過言ではあるまい。  只、この3000系は、ラッシュ時の混雑対策の為か、座席の前後寸法がやや切り詰められていて座り心地が良くなかったこと、 また、ミンデン台車FS-345の振動特性のためか、高速走行時に妙な共振があったことなど、残念ながらやや阪急らしさを欠いた車両 であったような気がする。
(1974年1月5日 阪急神戸線 西宮北口〜武庫之荘 武庫川橋梁 撮影:K.W/解説K.W)

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