【 最後の砦・呉線 】

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【 C5827 (II) 】

前頁のC58を反対側から観る。このコーナーで紹介順序はバラバラだがW&Tの初旅行。翌日は糸崎機関区を訪問し、その後、キハ55の夜行急行「ちどり4号」616Dレ で芸備線、備後落合、木次線を通って米子機関区へ向かう。 前年秋までの「第二ちどり」と同じスジの列車だ。それまでは昼行と夜行2往復が運転されていたが、呼称変更後は偶数奇数の区別なく、上下それぞれ1号から4号の4往復に増発された。 有名な出雲坂根の三段スイッチバックは残念ながら真夜中の通過。雪降る暗闇のなか、けたたましいエンジン音で喘ぎ喘ぎ登りつめる気動車で峠越えを実感しつつ米子へ。広島を23時58分発で米子へは翌朝の6時01分だった。 後日談として「あの時、米子機関区のおじさん、機嫌が悪かったよねぇ・・・」と笑い話だが、今思えば24時間交替勤務といえどもトンでもなく早朝の訪問で、まだ交替職員が来る前の夜勤明けだったわけだからそれも当然というもの。 その後「だいせん1号」で福知山線を経由して大阪に戻り弥次喜多道中は無事に終了した。あれから40余年、今も続く友情の、これは出会いから1年目の春休みのことだった。
(広島第2機関区・1969年3月29日撮影:T.S/解説:T.S)

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