【 最後の砦・呉線 】

099M019.jpg

【 セノハチの湘南電車80系 】

Sの字を描くセノハチの勾配区間を湘南電車が駆け下りてくる。当初、東京から沼津方面の東海道線で使用されたことから湘南電車と呼ばれ、グリーンとオレンジのツートンカラーは蜜柑の実と葉をイメージし、湘南色と呼ばれた。それまでの客車による湘南列車の葡萄色1色の地味な印象から一変し、その後113系に置き換わっても継承されたほか153,165系の東海形にも採用された。211,231,233のステンレス車体ではストライプとしてイメージカラーを残している。2006年3月には東海道線東京口から113系の引退に伴い「さよなら湘南電車」のHMを付けラストラン。藤沢駅には湘南顔の 80系をイメージしたキオスクまで登場したが、地方に転属してもその塗色と塗り分け自体が湘南電車と呼ばれ、いかに浸透していたかを物語る。都落ちし、直流区間の場末まで追い詰められ最後の頑張りをみせる80系湘南電車。
(山陽本線 瀬野〜八本松・1974年3月19日 撮影:K.W/解説K.W)

Thumbnail

ホーム 前 次