呉線では1970年10月の電化までDCに混じって寝台急行「安芸」や「ななうら」そして「音戸」の牽引をはじめ多くの大型蒸機が活躍した。 当時の鉄道弘済会発行の全国時刻表には蒸機牽引の旅客列車にはマークが付いており眺めているだけでも楽しめたし、それを頼りに旅程を組んだものだ。 呉線ではDLが配備されることが無かったため、列車番号につくアルファベット”D”の有無で判別できたが、1等2等、寝台、指定席などの記号のほか賑やかに 並ぶ蒸機マークはファンにとって実に心強いものだった。いまではJR各社で異なる複雑な列車番号の付番は解読するのも一苦労だ。 呉線の電化後、C6215号機と16号機は北海道で急行「ニセコ」牽引機として余生をおくったが、そのほか多くの大型蒸機達は他に行き場もなく廃車された。 呉線海田市駅東側、河原で遊ぶ子供たちを横目にのんびり瀬野川を渡る逆行運転のC59牽引糸崎行き普通列車。 まさに少年時代の夏休み原風景だ。 |
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