【 最後の砦・呉線 】

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【 瀬野機関区で憩うEF59群 】

山陽本線の難所、瀬野〜八本松 通称セノハチ。D52の後継EF59は種車をEF53(EF591〜19),1次型EF56(EF5920〜23),2次型EF56(EF5924)とする後押し専用機関車。 瀬野機関区はこの歴代後補機たちを常駐させるため開通当初より開設された機関区で1964年にこのEF59が配置されるまでは幻の三気筒C52を含む数々の後補機専用蒸機が配置されていた。 1987年には機関区の統廃合によりその使命を終え、予め広島貨物ヤードから補機EF67を連結し西条駅に停車して解放される。今では瀬野機関区の跡地にはその記念碑だけが残るのみ。 1977年にEF59の後継機としてEF61の200番台(種車EF60)が配属されたが重連使用でバランスの不具合があり、1982年に現在のEF67(EF60を種車とする0番台 とEF65の0番台を種車とする100番台)が投入開始され、その増備が完了するまでEF59は延命、1986年に全廃された。写真一番手前の24号機はEF59ラストナンバーで EF5612より改造竣工され、この写真を撮影した僅か3ヶ月前の5月17日に配備されたばかりだった。全機の下関側に施されたゼブラ塗装だが何故かこの24号機だけが逆V字模様の塗装で、 左奥に写る丸みをおびた他の1次型EF56改造の4両に比べて角張ったボディーが特徴の2次型EF56(8号機以降)からの改造だった。写真ではEF59の3態が揃っている。
(瀬野機関区 1972年 8月 17日撮影:T.S/解説:T.S)

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