【 最後の砦・呉線 】

hiro_c59164c.jpg

【 C59164 】

昼過ぎ、糸崎から下り寝台急行「安芸」を牽引してきたC59164は機関区に入区した。背後には大規模な給炭櫓が見え、その右側には給砂設備も見えている。 次の仕業に備えて火床整理を終え、給水給炭を済ませれば機関区職員により扇形庫にもどされ清掃と点検作業となる。清掃は機関助手見習いが総掛かりで行うが、蒸機機関車の末期のこの頃には 廃車を見越して使い捨てにしたのか、機関区によってはかなり煤けて汚れたまま使用されている機関車も多かった。もはや蒸機の機関士を目指す者もいなくなり古参機関士以外では愛着も薄れていたのかも知れない。
(広島第2機関区・1970年8月16日撮影:T.S/解説:T.S)

Thumbnail

ホーム 前 次