【 最後の砦・呉線 】

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【 最速記録を保持するC62 17 】

次の仕業までのひとときを憩う17号機。1954年12月15日に木曽川橋梁強度試験高速走行のテストで狭軌軌道における蒸気機関車速度の世界記録129km/hを記録し、 輝かしい経歴をもつ。「つばめ」「はと」の牽引機として梅小路機関区、下関を経て広島で活躍した。カンテラ引掛式が標準の尾灯だが梁端に埋込改造されている。廃車後ながらく名古屋の東山動植物園で保存されてきたが 名古屋市港区の金城埠頭に2011年春オープン予定のJR東海博物館(仮称)に展示車第1号として搬入されたのは2010年7月27日のことだった。 また、写真は機関区より広島駅方向を見ているが、後方に写るトラス橋は"あけぼの通り"の跨線橋で現在も当時と変わらぬ姿をみせている。この場所は山陽新幹線の高架下となっており、芸備線、山陽本線、呉線を挟んで反対側の 当時は既に廃止されていた第一機関区跡地には2009年3月に新広島球場も出来て風景も一変している。 辛うじて転車台と機関区本屋だった建物(次頁と次々頁参照)が残っており道路よりフェンス越しに望むことが出来、微かではあるが当時の名残を感じることができる。
(広島第2機関区・1969年3月19日撮影:T.S/解説T.S)

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