【 最後の砦・呉線 】

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【 転車台のC6246 】

1967年10月の常磐線全線電化に伴い特急「ゆうずる」牽引機として活躍した12両のC62もその任をED75に譲った。うち23,37,46,47,48号機は辛うじて解体を免れ仲間の待つ 広二にやってきた。状態良好なこともあり登板も多く急行「安芸」のHMを付けて活躍することも多かった。戦後日本の旅客用機関車不足を補う目的でD52のボイラを転用して製造されたC62だが、 時代は既に電機やDLを軸とした無煙化に向かっており、実のところ戦中戦後の財政難でキャンセルされたC57,C59の仕掛り部材の転用消化というメーカー救済が目的の機関車だった事も否めない。 戦時仕様の粗末なD52のボイラもその後すぐ新造品に換装されていることからもその思惑が見え隠れする。
(広島第2機関区・1970年8月16日撮影:T.S/解説:T.S)

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