【 最後の砦・呉線 】

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【 扇形庫で憩うC59162 】

山陽本線の電化が西へ延びるにつれ、軸重の重い大型蒸機は行き場を失った。下関まで追いやられたC62にとって瀬野八のバイパス、また重要軍用路線として特別幹線規格の線路をもつ呉線は本州で最後の活躍場となった。そのため先住民のC59は軸重軽減のためその殆どが従台車2軸への改造をうけC60として九州、東北へと転属し、この地を離れた。そして全国で最後までこの地に残った3両のC59のうちの1両、梁端に埋込まれた尾灯がこの山陽の地を終の棲家としたネイティブの証と言える162号機。
(糸崎機関区・1969年3月28日撮影:T.S/解説:T.S)

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