【 最後の砦・呉線 】
前の画像１６２号機を扇形庫内からみる。運転席より前が深く暗い為、キャブ窓前側に明取り窓が追加されている。また非公式側（次頁）の大きな罐水清浄装置のため機関助手の見通しを確保するため一段下がったキャブ寄り のランボードが特徴的だ。現在、京都の梅小路蒸気機関車館に１６４号機が保存されているほか１号機が九州鉄道記念館、１６１号機が旧広島市民球場裏の広島県こども文化科学館に保存されている。 当時の現役３両のうちこの１６２号機のみ解体され広島府中の公民館前にナンバープレート付き煙室扉と第３動輪のみ保存されている。２００６年まで１６６号機がＪＲ西日本の社員研修センターに保存されていたが解体されたとのこと。決して公園で保守もされず心無い悪戯で傷み雨ざらしになっている多くの保存蒸機とは違い本家本元である元国鉄の、しかもその教育施設にありながら先人達が磨き上げてきた精神の良き礎だった筈なのに非常に残念なことだ。 |
