【 最後の砦・呉線 】

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【 C59162サイドビュー(非公式側) 】

真夏のわりには柔らかい陽射しをあびて162号機がのんびり憩う糸崎機関区の昼下がり。泥だめから僅かに漏れる水滴と時折カッタン、カッタンとコンプレッサ音、まるで寝息のように微かに唸る発電機のヒューンという音のほかは静寂そのもの。有火状態ではあったが人間でいえば うたた寝のまっ最中とでもいうところか。四六時中慌ただしい現場もほんのひととき静かな時を刻んでいた。
(糸崎機関区・1970年8月16日撮影:T.S/解説:T.S)

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