【 南国九州の蒸機をたずねて 】

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【C55 52】

貴婦人とよばれ旅客用蒸機の代表格C57の基礎となったC55。水掻き付きのスポーク動輪が特徴的だった。煙突とドームの間にある逆止弁やランボード上の空気冷却管は2次形C57まで受け継がれた。 九州のC55といえばこの52号機というくらいファンには馴染みがあり、よく整備された綺麗なカマであった。現在は吉松駅の片隅に 大切に保存 されている。門鉄風デフに下部を継ぎ足したような特異なデフ板を装備していたのが特徴的。晩年にはそのデフ板に点検窓が設けられた。 蒸機が消えて25年、各地で保存されてきた蒸機も朽ち果てて今になって解体されるものも出てきているなか綺麗に管理されている蒸機をみると心和む思いがする。
(直方駅にて・1970年 8月 5日撮影:T.S/解説:T.S)

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