【 南国九州の蒸機をたずねて 】

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【D60 28】

キューロクの後継機として大正12年より380両製造されたD50(9900形)の従輪を2軸にして亜幹線で使用できるように1951年から1956年に78両をD60に改造した。 この28号機は1928年に製造されたD50308号機を1952年に浜松工場で改造している。 ボタ山を背景に住宅密集地を走る姿はキューロクとならんで筑豊運炭列車の顔であった。でかいツラにLP42前照灯は何とも心許ない感じがするが、D50譲りの 無骨な感じは差詰め鉄人28号とでも言ったところだ。貨物機標準として蒸機の代名詞となったD51の基礎となった機関車でもある。現在は1号機が山口。3両がここ福岡に静態保存されている。
(直方機関区・1970年 8月 5日撮影:T.S/解説:T.S)

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